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伊方原発の運転差し止め求める集団訴訟 松山地裁も住民の訴え棄却「評価・対策に不合理なし」【愛媛】
提訴から13年余り。愛媛でも大分と広島に続いて、伊方原発の運転を認める判断が下されました。松山地裁で18日に住民らが集団で運転の差し止めを求めた裁判の判決があり、「原子炉が安全性を欠いているとは認められない」などとして訴えが退けられました。

原告:
「不当判決。司法は義を失い民は滅ぶ」

青木稜悟記者:
「棄却です。棄却です。原告の主張が退けられました。伊方原発3号機の運転継続です」

この裁判では2011年の福島第一原発事故を受け、愛媛の住民ら約1500人余りが四国電力に対して伊方原発3号機の運転差し止めを求め提訴。40回に及ぶ口頭弁論で住民らは、中央構造線や南海トラフを震源にする大地震や阿蘇山などの噴火で設備が不具合を起こし放射性物質が漏れ出す恐れなど、生命に具体的な危険性があると訴えました。

この一方で四国電力は「伊方原発の安全性は確保できており、運転差し止めの必要はない」と反論してきました。

提訴から13年余り。松山地裁では判決が言い渡され、菊池浩也裁判長は「原子炉の安全性の評価や対策は科学的・技術的な知見に照らして不合理な点はない」との判断を示し、住民らの訴えを退けました。

この判決を受け、原告団の須藤昭男共同代表は「本当に残念。福島や熊本、能登の事実を前に一体何が真実なのか」と憤り、控訴することを明らかにしました。

四国電力は「これまでの主張が認められたものと考えている。引き続き、安全対策に不断の努力を重ね、安定運転に万全を期す」としています。

伊方原発3号機を巡っては愛媛のほか、大分と広島の集団訴訟で運転の差し止めの訴えが退けられたことになり、残る山口の裁判は今年4月に結審する予定です。

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3月18日 19:29
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